ココロに届く 「ババキューピット! 」〜"君の夢の蕾"に歌を届けます〜
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〜金沢市在中の山下さんからの依頼〜

プロ野球独立リーグ・BCリーグの石川ミリオンスターズの監督に就任した「森 慎二」さんにエールをお願いいたします。 森さんは、西武ライオンズで活躍、大リーグタンパベイ・デビルレイズ(現レイズ)に入団しましたが、オープン戦で肩を負傷、 メジャーのマウンドに立つことなく退団されました。 今年、縁あって石川ミリオンスターズに投手兼任コーチとして入団しNPB入りを夢見る若手選手の指導をしながら 自らもメジャー復帰を諦めずリハビリに励んでこられました。

「一球でもいいからメジャーのマウンドで投げたい」というのが森さんの想いだそうです。

私たち郷土の球団の監督として采配をふるいながら、夢を追い続ける森さんを心から応援したく思います。
どうか馬場さんの歌を石川ミリオンスターズの森新監督、そして選手たちに届けに来ていただけないでしょうか。

このメールを頂き、2009年12月23日、「ババキューピット」がいよいよスタートを切りました。

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皆様、ババキューピットにたくさんのご応募ありがとうございました。
どのご応募もあたたかく、心動かされるものばかりでした。
何名かの方にはスケジュールの調整などでご連絡をさせていただきましたが、このたび、第一弾として金沢に歌を届けてまいりました。
当初、12月末までに伺わせて頂くものに限って募集しておりましたが、ツアー中の合間であったことと、皆様も年末のお忙しい中でしたので、なかなかスケジュールが合わず年内は1箇所のみでしたが、お伺いする期間を年明け1月に延長させていただき、ご応募頂いた中からスケジュール調整のご連絡をスタッフよりさせて頂きたいと思っております。ご期待くださいませ!!
馬場俊英コメント
 
「ババキューピット」企画の第一回として、プロ野球独立リーグであるBCリーグに所属する石川ミリオンスターズの練習場を訪ねました。今回は石川県に在住のファンの方からの応募を受けて、2010年からミリオンスターズの監督を務められる森慎二監督に「明日に咲く花」を聴いていただくことが目的です。球場に着くと、森監督はもちろん、球団社長さん(僕と同学年の方でした!)やスタッフの方、そして選手の方々も数名集まってくれていました。選手の中には元巨人の南投手の姿もありました。
 
森慎二監督は西武ライオンズの投手として大活躍された後に、2006年にアメリカ大リーグのデビルレイズに移籍されました。しかしながら、シーズン開幕を目前にして、大ケガに見舞われ、現地でリハビリを続け復帰を目指すものの、ついに大リーグのマウンドに一度も立つことがないままに2008年に帰国され、2009年より石川ミリオンスターズに投手兼コーチとして入団。 現在もリバビリを続けながら現役への復帰を目指されているそうです。 そして、その先にはメジャーリーグのマウンドに立ち1球でも投げたいという想いをもたれてるとのことでした。
 
ところで、今回この「ババキューピット」を実際にスタートして気づいたことがあります。僕が誰かに向かって歌を歌う時、その場所のほとんどはコンサート会場です。お客さんはみな、それぞれの暮らしの中から物理的にも精神的にも一歩足を伸ばして来てくれて、日常の生活から離れたところで観客となってくれています。ところが、「ババキューピット」で歌を歌うとき、そこは日常そのものであり、暮らしのど真ん中です。みなさんの暮らしの中にお邪魔して歌を歌わせてもらうことになりました。「ああ、音楽って、ほんとうはこういうところで流れているんだな」。景色を眺めながらそんなふうに感じて胸が熱くなりました。部屋に置いたラジカセやカーステレオから、こんな景色の中で自分の音楽が流れているんだな、そうだ音楽って日常に染み込むものなんだ、そんな想いを何度も噛み締めました。コンサートも大好きだけれど、こういのもあっていいなと、そんなふうに思えました。
 
さて、この日、とても胸に残った森慎二監督の言葉がありました。それは、スタッフが「現在の夢はなんですか?」という問いかけをしたときのことです。森監督は「来シーズン、ミリオンスタースが優勝することです」と答えられました。監督ですので、チームの優勝をいちばんの目標とされるのは当たり前かもしれませんが、僕はこの瞬間、心地よい小さな驚きと、とても大きな感動を覚えました。というのは、僕は森監督から「もう一度大リーグで投げることです」とか「ケガから復帰してマウンドに立つことです」というような言葉が返って来るのではないかと予想していたからです。
 
森監督の答えはそうではありませんでした。夢の寸前で訪れた予期せぬケガというアクシデントや、そこからの運命、現在の自分が置かれている立場や、今の役割や周囲の期待、その全てを受け入れて、受け止めて、地に足をつけて、夢を描かれている。そんなふうに僕には思えて、ほんとうに素敵だなと思いました。「大人の夢だ」と思いました。強い人の夢だと思いました。暮らしに中に根付いた毎日毎日繰り返すような想い。「ミリオンスターズの優勝が夢」と語られた森慎二監督を僕は大好きになりました。
 
そして最後に「明日に咲く花」を歌いました。「どこにいますか どうしてますか」そんな曲の冒頭のフレーズは、かつての森ファンの声かも知れません。「うまく歩いて行かなくていいんだ」そう歌いながら、僕は喉が震える想いでした。今回の「ババキューピット」を通じて、昨日よりも、もっと「明日に咲く花」が好きになりました。応募してくれた山下さん、球団関係者のみなさん、森監督、素敵な一日を本当にありがとうございました。優勝を期待しています!ピース。
2009年12月23日 馬場俊英